これまでfor文を中心に繰り返しの概念や練習を行ってきました。
while文さえあれば、どんなループも作成出来ますが、もう1つの命令「for文」についても知っておく必要があります。
while文で説明したように、ループには3つのポイントがあります。
1.初期値 2.繰り返し条件 3.増分
ですね。
決まった回数ループさせたい場合、この3つの設定が必要です。
for文はこの3つのポイントをまとめて書くことが出来る命令です。
文法は以下のとおりです。
・for文の文法
for (初期値; 繰り返し条件; 増分) { 繰り返したい処理 }
上で書いた3つのポイントが括弧の中にすべて記述出来るようになっています。
まず1つ例を書いてみましょう。
「0から9まで表示するプログラム」をwhile文を使って書きます。
<sample program 055-01>
#include <stdio.h> int main(void) { int i; i = 0; /* 初期値 */ while (i < 10) { /* 繰り返し条件 */ printf("%d\n", i); i++; /* 増分 */ } return 0; } |
<実行結果>
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 続行するには何かキーを押してください・・・
コメントで書いているように「初期値」「繰り返し条件」「増分」の組み合わせがポイントになります。
これと同じプログラムをfor文に書き換えてみます。
<sample program 055-02>
#include <stdio.h> int main(void) { int i; for (i = 0; i < 10; i++) { printf("%d\n", i); } return 0; } |
<実行結果>
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 続行するには何かキーを押してください・・・
for文の括弧の中に「初期値」「繰り返し条件」「増分」がすべて納まっているのがわかると思います。
このように「初期値」「繰り返し条件」「増分」のあるループはfor文を使った方がすっきり書けます。