★ファイル操作(テキストファイル8)★


テキストファイルの書き込みと読み込みを説明してきましたが、もう1つモードがありますので、それを説明します。

もう1つのモードは「追加書き込み」というモードです。

これまで「書き込み」と書いてきたのは「新規書き込み」であり、元々ファイル内にデータがあった場合は全て消去され、新しくファイルがオープンされます。

「追加書き込み」は元のデータは残っており、そのデータの後に追加で書き込むモードです。

用途としては、ログファイルなどでしょうか。

ログファイルとは、アプリケーションの動作中の様々な情報を記録し、障害などが発生した時に履歴を見るためのファイルです。

履歴を残しておきたい場合、前のデータが消えてはいけませんので、「追加書き込み」モードでファイルを開くのです。


サンプルを作ってみます。

「追加書き込みモード」は「append」の頭文字「a」を使います。

<sample program 121-01>

#include <stdio.h>

int main(void)
{
    FILE* fp;

    fp = fopen("Test.txt", "a");

    if (fp == NULL) {
        printf("OPEN ERROR\n");
        return 1;
    }

    fprintf(fp, "Append Mode\n");

    fclose(fp);

    return 0;
}

実行して、プロジェクトフォルダ内の「Test.txt」を確認してください。

「書き込み」モードと同じように、ファイルが作られデータが入っています。


そのままもう一度実行して、再度ファイルを確認してください。

データが追加されていることが分かります。


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