テキストファイルの書き込みと読み込みを説明してきましたが、もう1つモードがありますので、それを説明します。
もう1つのモードは「追加書き込み」というモードです。
これまで「書き込み」と書いてきたのは「新規書き込み」であり、元々ファイル内にデータがあった場合は全て消去され、新しくファイルがオープンされます。
「追加書き込み」は元のデータは残っており、そのデータの後に追加で書き込むモードです。
用途としては、ログファイルなどでしょうか。
ログファイルとは、アプリケーションの動作中の様々な情報を記録し、障害などが発生した時に履歴を見るためのファイルです。
履歴を残しておきたい場合、前のデータが消えてはいけませんので、「追加書き込み」モードでファイルを開くのです。
サンプルを作ってみます。
「追加書き込みモード」は「append」の頭文字「a」を使います。
<sample program 121-01>
#include <stdio.h>
int main(void)
{
FILE* fp;
fp = fopen("Test.txt", "a");
if (fp == NULL) {
printf("OPEN ERROR\n");
return 1;
}
fprintf(fp, "Append Mode\n");
fclose(fp);
return 0;
}
|
実行して、プロジェクトフォルダ内の「Test.txt」を確認してください。
「書き込み」モードと同じように、ファイルが作られデータが入っています。
そのままもう一度実行して、再度ファイルを確認してください。
データが追加されていることが分かります。