標準テンプレートライブラリについて少しだけ説明します。
C++に標準で用意されているライブラリの事です。
テンプレートと書いてありますので、色々な型で利用する事が出来るものになります。
内容を大まかに書くと、
コンテナ(各種データ構造の提供)
アルゴリズム(基本的なアルゴリズムの提供)
イテレータ(共通のアクセス方法を提供)
などがあります。
様々なデータ構造を提供するのが、コンテナと呼ばれるものです。
可変長配列
リスト構造
スタック構造
キュー構造
二分木構造
連想配列
などが用意されています。
データ構造はプログラムにおいて非常に重要な要素であり、どのデータ構造を選ぶか、によってプログラムも変わります。
それぞれの特徴をつかみ、より効果的なデータ構造が選択出来るようになってください。
標準的なアルゴリズムも豊富に用意されています。
逐次探索
二分探索
ソート
など、C言語編で説明したアルゴリズムもあります。
※多すぎて全部は書ききれません。
イテレータとは、各種データ構造を使用する際に「共通したアクセス方法を提供する」仕組みです。
イテレータについては、リスト構造の時に説明します。
C++では標準テンプレートライブラリを利用することで、様々なプログラムを楽に開発する事が出来ます。
定石的なアルゴリズムや定番のデータ構造など、自作する必要はありません。
しっかりと使えるようになってください。