★キュー構造(queue)★


次はキュー構造について説明します。

キューは先入先出法の考え方で作られたデータ構造です。

「先入先出法」とは、追加した順番にデータが取り出されるという意味です。

スタックと同じく、データを格納する事をpushと言い、データを取り出す(削除する)事をpopと言います。

また、先頭のデータにしかアクセスする事が出来ず、途中のデータにはアクセス出来ないのもスタックと同じです。


queue基礎


キューの特徴を書きます。

・配列ベースでは無いデータ構造
 (先頭のデータのみアクセス可能)
 (途中のデータはアクセス不可)

・push関数でデータを最後尾に追加

・pop関数で先頭のデータを削除

・front関数で先頭のデータを取得

キューについても、程よいサンプルがありません。

ネットワーク環境やマルチスレッドなど、データが届いたものから処理を行うなど、シチュエーションを作るのが難しいです・・・

ですから、スタック同様使い方を紹介するに留めます。

<sample program cpp019-01>

#include <iostream>
#include <queue>

int main()
{
    std::queue<int> queData;

    for (int i = 0; i < 5; i++) {
        queData.push(i + 1);
    }

    std::cout << queData.front() << std::endl;

    queData.pop();

    std::cout << queData.front() << std::endl;

    return 0;
}

<実行結果>

1
2
続行するには何かキーを押してください・・・

1から5の5個のデータを追加しました。

front関数を使って先頭のデータ1を表示しています。

pop関数で先頭のデータを削除したため、先頭データは2になっています。


データ構造は知っておくだけでも、プログラムを組む時に思い出して使う事が出来ます。

すぐに使える状況が無くても、知っておくだけは知っておいてください。


次へ

戻る

目次へ